皆さんは読書をしていてこんな悩みはないでしょうか。
- 本の内容が理解できない
- 書いてある内容を忘れてしまう
- 読むのに時間がかかっている
私もその1人でした。
「読書から学びを得たい」と思っても、時間もかかり挫折してしまう危険があるんです。
この記事ではそんな悩みを解決するために、読書術の本を10冊以上読んだ私が実践している読みかたについて解説します。
- ぶっくま(@Book_Meyer)
- Twitterフォロワー2.6万人
- 読書術の図解や本の紹介をTwitterで発信
- 献本実績多数
- 年間500冊読書
今でこそTwitterで読書術や本の紹介をしていますが、最初は眠くなったり、読んでも頭に入らなかったり、散々でした。
そんな私のようなフツーの人でも1冊30分で読める読書法があれば知りたいのではないでしょうか。
その読書法をひとことで言うと、目的を定め、ピンポイントで読むことです。
是非、最後まで読んでいただき、実践していただけると嬉しいです。
本記事でいう対象の書籍はビジネス書や専門書を対象にしています。
本、付箋、ペンを用意する
まず始める前に用意するものが3つあります。高い物ではないので揃えておきましょう。
用意するもの
- 本
- 付箋(Kindleの場合は不要)
- 蛍光ペン(Kindleの場合は不要)
本記事で紹介する本の読み方は全部で7つのステップに分かれています。
常に取り出せるようにしておくことをオススメします。私は常に手帳にしのばせています。
step1:目的、目標を明確にする
あなたは本を読むとき、なんとなく1ページ目から読んでいないでしょうか。
学ぶための読書はまず、この本はなんの為に読むか?目的を設定するのが大事です。
なぜかというと、目的意識があるのとないのとでは本への理解度が大きく変わるからです。
ただなんとなく読んでいては、本の内容を表面的な理解に留まってしまいます。
もし「自分の中の課題解決や目的の達成ができるのか?」という問題意識を自分の中で持つと、読書中に自ずとその解決策が目に飛び込んできます。
次に目標を設定します。目的に沿った具体的な内容を設定しましょう。
例えば仕事術の本を読むときは
目的:仕事の生産性を上げる
目標:午前中までに重要な仕事を終わらせる
目標は目的に到達する為に必要な要素。具体的であればあるほど望ましいです。
ただし、設定が難しい場合は「生産性を上げる方法を1つ実践する」等、もっと抽象的でも構いません。
いつでも確認できるように、大きめの付箋に目的を書き、本の目次あたりに貼っておきましょう。
step2:全体を把握する
次に本に書いてある全体的な内容を把握します。
具体的には
- 表紙を読む
- まえがき、あとがきを読む
- 目次を読む
これらだけを読み、まず何が書いてあるかをざっくり把握します。
実践すると頭の中に本の地図が出来上がり、大体の見通しをつけることができます。
読んでいる最中に、Step1で設定した目的/目標に到達できるかを意識するとなにを読めばいいかがわかってきます。
Step3:目次から読む箇所にラインをひく
Step2でざっくり全体を把握できたので、次にどの個所を読むか決め、ラインを引きます。できるなら本に直接引きましょう。Kindleならハイライト機能を使用します。
「まえがき、あとがき、目次を見てもわからないです」そんなかたは次の方法でどこを読むか決めてください。(このとき重要そうな個所に付箋を貼っていけば、Step4は省けます)
「章のまとめを読む」
章の最後にまとめが書かれている本もあります。箇条書きで書かれていることが多いので参考になるはずです。
「太字や線が引いてある箇所のみを読む」
重要な部分はあらかじめ目立つように書かれている場合があります。すこし時間がかかりますが、内容が把握できない場合はやってみてください。
Step4:ラインを引いた章を付箋を貼りながら読む
ステップ3で設定した目的に合う章のみを読み進めます。本は全て読む必要はありません。目的が達成できれば良いのです。
「え?全部読むべきじゃないの…?」と思った方もいるかと思いますが、全部読む必要は1ミリもありません。
「本を最後まで全て読べき」という固定観念を捨てると読書が楽になりますよ。
読み進める際は熟読するのではなく、目的を達成するための知識を探すように読みます。重要そうな個所を見つけたら、付箋をペタペタ貼っていきましょう。
Step3で「章のまとめを読む」「太字や線が引いてある箇所のみを読む」を実践した際に付箋を貼っていればStep4は飛ばしても構いません。
Step5:メモを取りながら読む
付箋を貼った個所をメモを取りながら読みます。深く知りたい場合はその周辺も読むようにしてください。
周辺を読む際は下記3つを意識してみてください。
- 結論
- 理由
- 具体例
付箋を貼った個所は自然と「結論」になっているはずです。ここで深く知りたいと思ったら、「理由」と「具体例」を読みましょう。
同じ情報を目にすることで記憶しやすくなったり、理由や具体例から結論への納得感が生まれやすくなります。
メモはただ書き写すのではなく、次の内容を書いていきます。
感じたこと
気づきからの学び
自分に当てはめるとしたらどうするか
大事なのは自分の言葉に置き換え、どう次の行動につなげるか?となります。
また、どこにメモをするか?ですが、本にメモするのが省スペースでできるのでおすすめです。
Step6:付箋の個所を再読する
付箋の個所とStep5で書いたメモだけを読んでいきます。何度も読むことで記憶に定着させます。
この段階で大体頭に入っているのと、読む箇所が絞られているので、すばやく読めますよ。
Step7:アクションプラン、感想をアウトプットする
いままで読み、メモした内容を整理し、次になにをするか行動を決めます。
ノウハウ系の本だったら、具体的な行動を書きます。思いつかないようだったら、読書ノートやSNSに感想や意見をまとめるでもいいでしょう。
まとめ
- 読む目的を設定する
- ざっくり全体を把握する
- 目次から目的にあった個所に線を引く
- ラインを引いた章を付箋を貼りながら読む
- メモを取りながら読む
- 付箋の個所を再読する
- アクションプラン、感想をアウトプットする
この記事で紹介した読書術は、時間をかけずに理解するには有効な方法です。しかし、私はすべての本をこの方法で読んでいるわけではありません。
自分にとってものすごく価値のある本に巡り会えた時は、時間をかけて読んでいます。まだ記事化はしていませんが、図解化はしています。読書術の図解は24点まとめたページを見ていってください。