「教養を身につけたいけど何から読んでいいかわからない」
「これから教養を学ぶのに丁度いい本を知りたい」
と思っているかた。
この記事では、私が歴史、社会、科学、哲学の4ジャンルから初学者にやさしい入門書を厳選しました。まずはここからはじめてみてはいかがでしょうか。参考にしてもらえると嬉しいです。
教養は深めるのも大事ですが、まずは広げることをおすすめします。世の中にはどんな分野があり、どんな出来事・知があったのかを広く学べば、次に深める知識がわかるからです。※教養を学ぶコツの詳細は、この記事にも書きました。
- 初心者におすすめの教養を広げられる本がわかる
- 教養を学ぶときのコツが順序立ててわかる
これから学びたい人向けのおすすめ本や学び方がわかります
- ぶっくま(@Book_Meyer)
- Twitterフォロワー2.6万人
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- 献本実績多数
- 年間500冊読書
- ※Twitterでは10万人以上の人に拡散された読書術の図解が多数あります。
初心者にやさしい:教養が身につく本

歴史が学べる本
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
世界史を学び直すならまずこの本がおすすめ。
本書の最大の特徴は、各歴史間や同時期に他国であった出来事を数珠つなぎにして解説しているので、世界史をストーリーのように理解できる点。
つながりは記憶するのに重要な要素です。
しかも網羅的であるため、これから学びたい人はまずはこの一冊をおすすめします

サピエンス全史
私たち、ホモ・サピエンスがいかにしてここまで繁栄してきたのか?
虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした!特定の物語を信じることで、協力関係を築ける人類だったからここまで発展できたんです。
「認知革命」「農業革命」「科学革命」三つの革命、そして人類史を通して考察している。

会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ 500年の物語
古くは簿記の起源であるイタリアから。近年では国際会計基準まで。歴史から会計を学べる1冊。
産業革命レベルの歴史的なイベントには会計が絡んでいる等、知らない世界がそこにはありました。
会計というテーマで歴史を紐解くとまた違った視点を得られるでしょう。
世界史と関連付けて会計を学べるのが魅力ですね

ゲームチェンジの世界史
「ゲームチェンジ」従来の枠組・常識・ルールがまったく通用しなくなること。
活版印刷の普及、騎馬、皇帝の出現、主権国家の成立、産業革命、これらの出来事から、ゲームチェンジの原則が見えてくる。
歴史からビジネスや普段の仕事に転用できることは多い。歴史を学ぶ意義も理解できます。
新たな視点や世界の見方をもらえます

社会が学べる本
世界でいちばんやさしい 教養の教科書[人文・社会の教養]
これから教養を学びたい人におすすめしたい本ナンバーワン。”ストーリー”(過去→現在)で「横のつながり」がわかり、重要ワードから「知識を深める」ことができるのが特徴。
本書は、「歴史」「哲学」「言語」「心理」「文化」「経済」「社会」「日本」「芸術」と幅広い分野をカバーしている。
立体的なつながりを意識した本であり、初学者にやさしい構成です。
しかも図解がふんだんに使われているので読みやすいですよ

13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海
「核ミサイルを隠せる海は日本の近くに2つもある」「地形で国力が決まる」「安くて良い物には裏がある」世界で起こっていることを私たちは意外と知らない。
“13歳から…”というが、社会人にもオススメ。
国際情勢を理解するのに対話形式でわかりやすく解説している1冊。
知ると、ニュースの「なぜ?」が見えてきます

18歳から100歳までの日本の未来を考える17のキーワード
国際情勢、AI、医療・生命、グローバル化、環境問題等の17の分野。
幅広い内容をこれ1冊で学べます。
章毎のページ数が少ないながらもポイントをおさえた解説がされているので、納得感を持って読める。自分の足りない知識、興味ある分野をすぐにアクセスできる構成も嬉しい。
答えのない問題を考えるには、まず知ることです

池上彰 世界の見方シリーズ
あの「わかりやすい解説」でお馴染みの池上彰さんが書いている現代社会の本。”シリーズ”と書いたのは、地域別国別に本が出版されているからです。
「アメリカ」「中国・台湾・香港」「ロシア」「ドイツとEU」「中東」「東南アジア」「インド」等々、すべて読めばほぼ世界制覇できます。
読んで学べば、世界のニュースも解像度高く理解できます。
さすが池上さん、ものすごくわかりやすいです

科学が学べる本
世界でいちばんやさしい 教養の教科書[自然科学の教養]
こちらも、これから教養を学びたい人におすすめしたい本ナンバーワン。[人文・社会の教養]と同様に、”ストーリー”(過去→現在)で「横のつながり」がわかり、重要ワードから「知識を深める」ことができます。
こちらの分野は自然科学がテーマ。「科学史」「物理学」「宇宙」「相対性理論」「量子論」「数学」「化学」「地球史」とカバーしている分野は幅広い。
立体的なつながりを意識した本であり、初学者にやさしい構成です。

みんなで考えるAIとバイオテクノロジーの未来社会
「みんなで考える」に著者の想いが詰まっている。技術が進歩しているけど知らないと考えることもできない。
AI、ゲノム、ヒトクローン、寿命。まずは知ること。そして当事者意識を持ち、未来を創っていくことが大切なんです。
なにが正解か、答えはないからこそ、1人1人が自分の考えを持つことが大事だと心に刻みました。
他人事にせず、当事者意識を持って考えていきたいです

若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし
面白くてためになる生物学ははじめてでした。
何億年もかけて作り出した生物のシステムは、学ぶことが多い。
洗練されたデザインや仕組みは、本当に美しいと思ってしまいます。
生物学の入口として全力でおすすめしたいです

若い読者のための『種の起源』
歴史的名著、種の起源。進化のメカニズム、生物の分類について、自然選択とはなにか?ダーウィンの思考過程と共に追えるのが最大の魅力。
現代にとって優れたお手本である自然システムを学べる。
政府の誤用するほど勘違いしがちな進化論、正しい知識は読書で得られます。
平易な言葉でエッセンスをギュッと詰め込んでるので読みやすかったです

哲学が学べる本
史上最強の哲学入門
「面白さとわかりやすさを両立した哲学書ってないの?」という方に全力でオススメしたい。
真理の真理、国家の真理、神の真理、存在の真理をテーマにどの哲学が史上最強の真理かを解説。
哲学をこんなに面白くできる本ってほかにないです!

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
史上最強の哲学入門の東洋哲学バージョン。
名言を解説するような定番の入門書ではなく、東洋哲学の本質を本気で解説している。
所々で飛び出すツッコミに思わずクスっと笑ってしまう面白さもあり、唯一無二の本に仕上がっていました。

使える哲学
難しいイメージのある哲学をマンガでわかりやすく解説。
哲学者がチャットでアドバイスするページや、現代社会の疑問からのアプローチは、とっつきやすさの工夫が感じられる。
多くの哲学者を知り、もっと学びたいと思えるキッカケになる本になるはず。

哲学と宗教全史
宗教・哲学の歴史を体系的に解説している。450ページ超えの鈍器本だけあって、突出した網羅性が特徴。
“全史”とタイトルにもある通り、哲学者と歴史的背景を知るのに最適です。
特に3000年の哲学者と宗教家の人物相関図はいまなにを学んでいるかを把握するのに良し!

ステップ別に解説:教養を学ぶコツ

ここからは教養を学ぶコツを流れで解説していきます。本には広さと深さがあります。その両方を把握した上で順に沿って選んでいく方法となります。
ざっくり言うと
ステップ1で幅広く学び、ステップ2で興味のある分野を学び、ステップ3で深掘りをする
となります。
読書は選書が9割と言われるほど大切です。私の方法を参考にし、失敗しない本選びをしてください。
ステップ1:幅広い分野が網羅されている本から始める
ひとことで教養と言っても幅広いです。この記事であげた分野以外も定義されています。
どんな分野があるか?知らない分野があるかもしれません。幅広く知ると次の学びの足掛かりになります。
最初の1歩としておすすめなのは、『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』です。
この本は、記事でも紹介しています。チェックしてみてください。
ステップ2:興味のある分野から始める
何度も言いますが、教養をカバーする分野は幅広いです。「なにから手をつけていいかわからない!」となるでしょう。
でも自分が興味を持っている分野ならどうでしょうか?
読みたい気持ちになりませんか?
ステップ1で学んだ分野の中から、一番興味のある分野を選びましょう。
好奇心が学習に良い影響があると研究論文でも発表されています。
選ぶ本は、その分野を網羅した本がおすすめです。
この記事で紹介している本から選んでみてください
ステップ3:深掘りしたいテーマの本を選ぶ
ステップ2までである程度の理解ができたら、いよいよ深掘りしていきます。
ステップ2で選んだ分野の中でも「この部分はおもしろい!」「詳細が気になる!」という内容があったはずです。興味ある分野を深掘りした本を選びます。
例えば哲学なら、ステップ2でどんな哲学者がいて、それぞれどんな内容なのかを知ったと思います。
数ある哲学者の中から学びたい人、例えば「ニーチェ」をテーマにした本を選んでいくイメージです。※哲学は難解なので、ここでも解説本を選んでください
ここまで進んでくると学びが楽しくなっていきます
番外編:書籍以外のインプットをする
学習は本だけではありません。
テレビ、動画、ネット、人から聞く、美術館や博物館現地に行ってみる等々…。いろんな方法があります。
インプットを本に限定せず、積極的に選ぶと「あ、ここ本に書いてあった」という体験ができます。
例えば歴史を学ぶ場合は、NHK大河ドラマを観て楽しむのも良いですね。
自分のスタイルに合った方法を探してみてください
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ジャンル別におすすめ本をまとめたページもありますので、よかったら参考にしてください。
【ジャンル別】絶対に読んでおきたい 学べる おすすめ本まとめ
読み方により学ぶ効率は変わってきます。
図解でわかりやすく発信しています。下記リンクより見ていってください。