科学を学ぶことは原理を学ぶことです。
原理から社会がどう発展するか予測することができ、原理から自分がどう考え行動するかの指針になります。
技術は日進月歩で進んでいるのでなるべく最新の本を読むことをオススメします。
入門者向けにまとめましたので選書のお供にしてもらえれば嬉しいです。
AIとバイオテクノロジーの未来社会
「みんなで考える」に著者の想いが詰まっている。技術が進歩しているけど知らないと考えることもできない。AI、ゲノム、ヒトクローン、寿命。まずは知ること。そして当事者意識を持ち、未来を創っていくことが大切なんだ。なにが正解か、答えはないからこそ、1人1人が自分の考えを持つことが大事。
残酷な進化論
私たちはシステムの1要素に過ぎない。自然淘汰はよくできたシステム。人間が特別でもないし、人間よりも進化している生物さえいる。生物学としても面白いし、この考え方を抽象化すれば、人間界にも転用できます。人生は生存競争。環境に適応した者が生き残ります。
意識はいつ生まれるのか
「あなたの意識はいつ生まれていますか?」科学的アプローチでどのように意識が形成されるのか研究。次が気になる構成で読書に没頭できた。読めば”意識”の不思議さとありがたみを噛みしめられる。専門書でありながら予備知識なしで理解できる。著者による10年の研究結果が凝縮されている1冊。
宇宙はなぜ美しいのか
「宇宙って美しいですよね?」大抵の人は首を縦に振ると思います。では「高い対称性って美しいですよね?」では”?”マークが飛び交うかもしれない。でも物理学者はこれを美しいと感じる。そこにある研究者ならではの視点に気づきを得られた。綺麗な宇宙の写真付き。
科学者たちが語る食欲
「極端な高タンパク質低糖質の食事は老化を早め、寿命を縮めた」という研究結果がある。対象はマウス。この手の研究は人間では中々できない。寿命の短い動物だからできること。人に当てはまるとは限らないが、バランスを欠いた食事はリスクがあることは認識しておこう。
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
ips細胞ができるまでの物語を追体験できる…だけでなく専門家でなくてもips細胞についてザックリ理解できる1冊。偉業は先生が1人で成し遂げたようにみえるが、実はそうではないことを本書で知った。何かを目指す時、チームの存在の大切さを再認識した。
脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか
「脳に電極を刺してネットと繋げる」「人工知能で解析した内容を脳にフィードバックする」攻殻機動隊の世界は現在進行形で研究されていると書いてあった。こういった技術に対しては「AIにとって代わられる」とよく聞くが、あなたにしかない絶対に代替できないものもあると本書を読んで気づいたんです。
生命知能と人工知能
「人工知能」は与えられた課題をいかに効率よく処理する知能。「生命知能」とは自ら動く自律した知能。仕事で例えると、言われたことだけをこなすだけなのか、自ら課題を発見し、アイデアを創造できるかの違いです。AIと脳のメカニズムを知ることで、生命知能の必要性を感じることができた。