「NFTをはじめたいけどどこから学べばいいかわからない」
「NFTやWeb3、DAOって話題になってるけど、なんでだろう?」
「詐欺とか多そう、まず知識を身につけたい」
と思っているかた。
この記事では、私が読んだ本と実際にNFTをやってみた経験からNFTとWeb3が学べるおすすめ本を7冊厳選しました。
- 初心者がNFTやWeb3について学ぶためにどの本を読めばいいかがわかる
- どの本にどんな要素が書いてあるかが表で把握でき、本を選ぶときの参考になる
- 実際にやってみて気づいた、忖度なしの生の声がわかる
参考にしてもらえると嬉しいです。
- ぶっくま(@Book_Meyer)
- Twitterフォロワー7.2万人
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- 献本実績多数
- 年間300冊読書家
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発売前増刷、発売1週間で重版決定!拙著『「知る」を最大化する本の使い方』が好評です。読書に悩みを抱えた人や、効率的に/深く読書したい人に図解でわかりやすく徹底解説してます。
書店で手に取ったら、まず巻頭のビジュアルフローチャートを見てください。驚くと思います。
合う本に会える図解付き、NFTとWeb3が学べる本7選
よりNFTを実践していきたい人は右側の本から。概念や基礎知識を学びたい人は左側の本から選んでみてください。
・体系的に学ぶなら『NFTのすべて』
・Web3の視点を学ぶなら『Web3とDAO』
・NFTやWeb3のリスクを知るなら『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』
学びたい内容に合わせて選んでみてください。
NFTのしくみ 著:大和総研フロンティア研究開発センター
NFTの仕組みを基礎から学ぶにはこの本がおすすめです。
仕組みにフォーカスし、ブロックチェーンの基礎から学べる構成になっています。
これから発行側にまわりたい人や技術的にどんな仕組みなのかに興味がある人にとっては学びになります。
NFTのすべて 著:キューハリソン・テリー, マット・フォートナウ他
NFTとは?からはじまり、なぜ価値があるのか、歴史、未来、出品の仕方や買い方まで、NFTを網羅的に学びたいならこの本がおすすめ。
NFTを様々な視点から解像度をあげて解説しているので、「なぜNFTが注目されているのか?」が明確になるでしょう。
NFTの教科書 著:天羽 健介
NFTの全体像から法規制、未来への展望まで。
NFT×〇〇(アート、ゲーム、音楽等)のように他の要素と組み合わせるとどんなことが起きるのかがよくわかります。
最前線にいる約20人が解説している点があるのが、類書との違いです。
Web3とDAO 著:亀井聡彦, 著:鈴木雄大, 著:赤澤直樹
NFTを深く知るにはDAOやWeb3も知っておかないと浅い知識で終わってしまう。そう言っても過言ではありません。
本書を読むと、権力集中型の組織から分散型の組織への流れは広まっていく未来が見えます。
「Web3やDAOとは何か?」から「役割や世界への影響」を学べます。
シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか 著:中島 聡
Web3やNFTが広がる世界を夢見ている人ほど刺さる本です。
まっとうな指標がないNFT市場では、人々の期待のみで価格がつく。そこには大きなリスクがあることは、本書を読むと痛感します。
著者本人も実際にサービスを立ち上げた経験が、大きな学びになります。
夢と金 著:西野亮廣
本全体のうち約3分の1をNFTについてページを割いています。
NFTによって生まれた価値はどんなものか?そしてなぜコミュニティーが必要なのか?
そこには、「機能」ではなく「意味」の価値を守り続けることだ。※NFTの話題は3章のみです。
NFTビジネス活用事例100連発!
NFTビジネスアイデアの事例集
新しい概念であるNFT。
「さて、どのように活用すればいいかわからない。」
本書はそんな人のためにNFT導入事例が100個も載っています。なかには「こんな発想もあるのか!」と思うようなものもありました。本記事では、本書から3つ、私が面白いと思った事例を紹介しますね。
・限界集落「山古志村」が挑む Web3 × ローカル
限界集落である「山子志村」がNFTを発行し、既存の村民だけでなく、デジタル村民を生み出したプロジェクト。
NFTの販売収益を収益源とするだけでなく、専用のDiscordでコミュニケーションできるようにし、ディスカッションや投票などが行えるようにした。
NFTはデジタルなので物質的なものはありません。でも購入するとわかるんですが、所有することでコミュニティの一員のような感覚があるんです。みんなで一緒に作り上げるという意味で、NFTと町おこしは興味深い組み合わせだと思います。
・国内初!NFT化された卒業証書を発行「VANTAN NFT卒業証書プロジェクト」
卒業証書を売買譲渡不可のNFT(SBT)として配布したプロジェクト。紙ではなく、NFTで配布しているところが面白いです。
譲渡不可の仕組みを使っているので、どこにも動かせない自分の履歴が残る仕組みになっています。学校を卒業した自分の足跡。それが劣化しないデジタルの特性を活かし、生涯残り続けるものとなるのが興味深いです。
・NFT発のNFTチケット販売/購入プラットフォーム「TicketMe」
日本初のNFTチケットプラットフォームです。チケットの種類は主に2種類。イベント等のチケットを取り扱う「TicketMe Event」と実際の”物”と引き換え可能なNFTチケットを取り扱う「TicketMe Goods」がある。
コンサートのチケットなど、不正に転売している問題は昔からあるが、NFTは唯一無二であることを証明できるため、非常に相性が良いと思います。イベント参加券などは、そのもの自体ではなく、権利を買うものなので、紙である必要はどこにもないですよね。デジタルに切り替わるべきだと思うものの1つです。
このような事例が100個も載っており、「NFTを使ってビジネスをはじめたい」「NFTを使ったアイデアがほしい」そんな人のために役立つ本だと思います。
8割以上、私の知らない導入事例でした
NFTを購入し、コミュニティーに入って気づいたこと
ここからは私が実際にコミュニティに入ったり、NFTを購入して気づいたことを書いていきます。これから始めようとしている人は参考にしてください。
NFTの絵、それ自体に価値はない(ものがほとんど)
NFTというとアートをデジタル化したものというイメージがないでしょうか。実際にそういった側面もあります。
私がみていた中では、アート以外の要素に価値があることに気がつきました。
例えばこんなものです。
- NFTを持っていることで優遇されたり、なにかをもらえたりという機能的な価値
- 誰もが欲しがるNFTを持っているという優越感(感情的な価値)
- NFTを購入してクリエイターを応援できる(これも感情的な価値)
アートの要素ももちろんありますが、世界中に1点しかないことにより、価値が出てくるものなんです。
NFTプロジェクトにはDAOっぽいコミュニティがある
Web3関連の本を読むと、『ブロックチェーンの技術を使用すると、いままでの「縦型の組織」から「分散型の組織」(DAO)が実現可能だ』のようなことが書かれています。
通常の組織は、社長や役員、管理職が組織をコントロールしていますが、分散型の組織(DAO)はリーダー不在でも組織がまわるのが特徴です。
NFTのほとんどにはDiscordでのコミュニティがあります。
ただし、いまのところDAO(に近い?)を実践しているのはほんとごく一部であり、実現するのはかなりハードルが高いのが現実です。
特に立ち上げ時はリーダー(運営)は絶対に必要になります。理想と現実は違うことを改めて感じています。
短期的利益だけを追うと、運営から嫌われる
NFTを取引するときは、ウォレット(仮想通貨の財布のようなもの)を使っていきます。リアルな財布と違うのは、その購入・販売履歴はぜんぶ見えてしまうんです。
このウォレットは、ファウンダー(NFTプロジェクトのリーダー的役割の人)が誰にAL(優先的にNFTを格安で購入できる権利)を渡すのかの判断材料にも使われることがあります。
だから、格安でGetしたNFTを即売りに出すような行為も見えちゃうんです。
プロジェクトを運営する側からみたとき、「すぐに売っちゃう人なんだ」と思われてしまいます。
一時の売買でお小遣いを稼いだとしても、嫌われてしまうことで長い目で見ると損失のほうが大きいことがわかるでしょう。
行動が見られているかわからないが、見られる状態になっている。まるでパノプティコンのような仕組みだと私は思います。
詐欺が横行している
お金が絡んでいるだけあって「偽物のTwitterアカウント」「Discordの乗っ取り」等々、あの手この手で仮想通貨やNFTを狙っている詐欺がわんさかいます。
Web2以前では、銀行やカード会社が守ってくれましたが、Web3の世界では自己責任です。
後悔のないよう、しっかり知識をつけ、詐欺に引っかからない対策が必要になってきます。
NFT人口が拡大するために必要なのは、仕組みとコストの改善
NFTをはじめてみて正直思います。仕組みが面倒でコストもかかるのが普及のブレーキのなっているのではないかと。
知らない用語のオンパレードだし、ミスったらNFTが消えてしまうし、詐欺が勝手に怪しいNFTを送りつけてくるし、ガス代(手数料)が信じられないくらい高いし、この環境を使いこなしている人は本当にすごいと思います。
似たような事例としては、PCについても、使い勝手が進化したWindows95で一気に普及したように、NFTも人口を増やすには仕組みやコストの課題をクリアする必要があります。
はじめてみるとわかりますよ。面倒な仕組みで手数料も高いなあと。
NFTを選ぶポイントが見えてきた
日本ではたくさんのNFTプロジェクトが存在しています。私も把握しきれていません。認識すべきことは、(資金が枯渇するなど)なんらかの理由で消えていくプロジェクトがあるという点です。
上場企業の株式投資だったらちゃんとした審査を受けており、企業の価値も財務諸表で見えており、価格に指標があります。しかしNFTは個人でも簡単に発行でき、価値の基準も概念もありません。NFT価格は、需給のバランスと人々の気分で自然と決められます。
イメージとしては、未上場企業のスタートアップへの投資に近いですね。
よって、無価値になるリスクが株式投資よりも高いということは認識しておくべきです。
単純に応援したいという気持ちなら全然OKですが、投資的観点で考えるなら「10年後も残っているのか?」という視点が大事です。
「じゃあどんな基準を持っておけばいいの?」と言われそうなので、私が思う成功するNFTプロジェクトの特徴を3つ紹介します。
・テイカーが少なく、ギバーが多くいるプロジェクト
NFTプロジェクトをローンチする時は、2千~2万点ものNFTを販売するのが一般的です。そのうち、0.5%~3%のNFTがマーケットに並びます。
リスト率というのですが、この率が高いと値段が下がる傾向にあります。自分の利益ばかり考えているテイカーが多いとすぐに売りに出されてしまい、リスト率が上がり、NFTの価値が下落してしまいます。
ローンチ後の価格は、「ALを誰に渡しているか?」「雑に配っていないか?」という観点は重要な指標になるんです。
・コミュニティが活発で運営が信頼できるプロジェクト
ここ数か月見てきた中で、NFTプロジェクトのおけるコミュニティ運営の重要さがよくわかりました。
ほぼ挨拶しかなかったり、なにをやっているのかわからないプロジェクトは消えていく可能性が高いでしょう。
逆にコミュニティにおけるコミュニケーションが活発だと、人も集まりやすくなり、結果としてプロジェクトが良い方向に進みます。
また、運営は信頼できるのかはしっかり見ていく必要があります。集めた資金を持ち逃げすることもできてしまうからです。
・持続的に価値を生み出せるプロジェクト
NFTプロジェクトの収入源は、主にローンチ時の販売とマーケットでの取引時の手数料になります。
収益源は上記以外にも複数あったほうが財務が安定するでしょう。
例えばNFTキャラクターのグッズ販売や商品化によるライセンス収入など、安定的な収入があるプロジェクトのほうが長く運営を続けていけると思います。
最先端のWeb3活動に触れられる
負の側面もふくめていろいろ書きましたが、それでもはじめる理由があります。それは、これからの組織の在り方を学ぶのに絶好の環境だということです。
コミュニティはみんなで創り上げていくコンセプトが多くあり、自分自身もその一員となってプロジェクトを育て上げていくことができます。(アイドルの推し活に近いですね)
これは、株式投資では決してできない貴重な体験です。
今から入るなら、「NinjaDAO」「PANDAO」「キャラDAO」この3つのコミュニティに入ることをおすすめします。NFTを購入しなくても無料で入れますよ。
ぜひその目で確認してみてください。
今回はNFTとWeb3の学べる本を紹介をしましたが、読み方により学ぶ効率は変わってきます。
図解でわかりやすく発信しています。下記リンクより見ていってください。
ジャンル別におすすめ本をまとめたページもありますので、よかったら参考にしてください。
【ジャンル別】絶対に読んでおきたい 学べる おすすめ本まとめ